J.Crüger(1598-1662)は17世紀ドイツ最高の賛美歌作家と呼ばれ、今も歌い継がれる多くの曲を残しました。讃美歌21にも聖餐式の「今、装いせよ」(75番)など9曲が収められています。この曲は詩編98編1節をラテン語で歌う3声のモテットです。「驚くべき御業を成し遂げられた、聖なる右腕」が強いリズムで表現されています。昨年の西東京教区音楽祭でも聖歌隊が賛美した曲です。
【ラテン語、日本語 対訳】
Cantate Domino 主に向かって歌え
Canticum novum, 新しい歌を
quia mirabilia fecit. 驚くべき御業をなさった故に。
Salvavit dextera sua, 主は救い出された、右の御手で、
et brachio sancto suo. その聖なる腕で。
【新共同訳聖書】
「新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。
右の御手、聖なる御腕によって
主は救いの御業を果たされた。」(詩編98編1節)
この詩編の賛美と共にイースターの恵みに与かることができれば幸いです。教会に集うことのできる恵みに感謝しつつ、これからも喜びと賛美の声を高らかに、礼拝を捧げる群れへと導かれたいものです。十字架の死と悲しみが復活の喜びと希望へと変えられるように、教会で行われる全ての出来事が、神をほめたたえ、神に栄光を帰する驚くべき御業へと変えられることを信じて、共に歩んで参りたいと思います。イースターの恵みと祝福が皆様の上に豊かにありますように。